アスピリン喘息とお薬手帳
アスピリン喘息という病気をご存じでしょうか。
解熱鎮痛薬を服用することにより、息苦しさ(喘息発作)や鼻症状がおきる過敏体質のことを指します。
生命の危険を伴うような強い喘息発作がでる可能性もあるため、喘息の診断を受けておられる患者さんは、普段から解熱鎮痛薬の使用に際しては十分な注意が必要です。
前もって解熱鎮痛薬を服用していいかどうかを主治医や専門医に確認して下さい。
市販されている解熱鎮痛薬なら大丈夫かというとそうとも言い切れません。市販されている解熱鎮痛薬にも、アスピリン喘息の原因となる物質が含まれている可能性があるため、注意が必要です。
また、カレーやミントなどの香辛料、食品中の色素、添加物にも過敏性をもつといわれています。
病気は知っているつもりでも、意外と知らないものです。場合によっては、命を落としかねません。同居するご家族も喘息にはある程度の知識を要する事を認識して頂けると助かります。
ちなみにアスピリン喘息の発作が出た場合の治療としては、
・ステロイドの点滴
・レスピレーター(人工呼吸器)の装着
・高圧剤(血圧を上げる薬)
・補液
などの対症療法が行われます。当院にも常備していますが、使用は避けたいです。
喘息の診断を受けておられる患者さん(それ以外の患者さんもですが)お薬手帳の提示をお願いします。