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認知症の患者さんとの思い出

 何回かに分けて認知症の事を記載させて頂きましたが、私は認知症の専門医ではありません。(当たり前ですが、歯科医師です。)以前も記載させて頂きましたが、世界一の長寿国となった我が国は、更に超高齢化が進んでいくのは明らかであると思います。そこで問題の一つとなるのが、激増する認知症の対応がとても大切がと思い記載させて頂きました。
 認知症は、一人で対応できない症状だと思います。家族などのサポートおよび理解が大切になると思いますし、患者さん自身の自尊心を傷つけることなく、患者さん本人がストレスのない生活を送るというのはとても大変だと思います。また現代社会において認知症は切っても切れない関係であると考えております。

 私自身、認知症に興味を持ったのは、開業以前にとある認知症の患者さんに出会った事がきっかけでした。
認知症以前は、その患者さんと世間話をさせて頂いた時は、物腰の柔らかい方でしたが、ある時を境に人格の変化や異常行動が目立ち、私を攻撃したと思えば、今度は物腰が柔らかくなったり、コロコロ性格が変化するようになりました。
私自身あまり気を止めていませんでしたが、家族は対応に悩んでいたと思います。とある時、保険証の再発行を何度もしていたので、スタッフが「あの患者さん認知症かも知れません。」と話した事をきっかけに色々な本を購読しました。色々な本を読んでみて、認知症の方がどのような問題があるか、多少は理解できたつもりです。

私自身認知症の患者さんに出会った場合、気をつけている事として、

①共感する。
②自尊心を傷つけない。
③何を言われても気にしない。

 の3つが大切かと思っています。

認知症の事を記載している小説などは何冊かあると思いますが、私自身が感銘を受けた本を紹介したいと思います。

①恍惚の人 (新潮文庫)有吉 佐和子(著)
②明日の記憶荻原 浩(著)
③母さん、ごめん。 50代独身男の介護奮闘記松浦 晋也 (著)

興味がある方がいましたら読んでみて下さい。

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