スタッフ講習会
先月、新発田市歯科医師会でスタッフ講習会が行われました。「歯科診療室における全身管理」という演題で講演が行われ、AED実習もスタッフ全員で行いました。
スタッフ講習会は、新発田市歯科医師会が主導となって毎年行われていましたが、コロナ渦になってから3密を防止する為、延期となっていました。
Covid-19が2類相当感染症から5類感染症に移行になったというのも大きいと思いますが、今年度行う事が出来たのは関係者各位が尽力を尽くしてくれたことに尽きると思います。改めて関係者各位に御礼を申し上げたいと思います。
さて我々医療従事者(医療従事者以外の人も)がAEDの講習会を行う事に意義と何でしょうか?単純な話で講習会を行う事で「救える命が増える」ということだと、私は考えています。
病院の外で、心臓が原因の心停止に陥っている方が、約8万人いると言われています。救急車がきてくれるまでの8~9分の間に何も対応しないと、脳や臓器に重い障害を受け多くの命が救えなくなってしまいます。(もしくは重い後遺症が出るかもしれません。)
しかし、目の前で突然心臓が止まって倒れた人にAEDを使えば半数以上の方を救えます。我々の少しの知識と勇気で大切な命を救うことができるのです。
私自身このような場面にできれば遭遇したくありませんし、恐らく一生に一度あるかないかの出来事だと思います。一生に一度あるかないかの出来事だからどうでもいいやという事ではなく、このような講習会を行う事で、AEDの知識を毎年アップデートする事はとても大事な事だと思っています。
心停止ではなくても、熱中症やキャンプ場などで事故にあって倒れている方に会うかもしれません。そのような時にこの講習で得た知識を活用する事は可能だと思います。