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3歳から5歳は、噛む事を意識する年頃? 「よく噛んで食べる習慣はありますか?」

 乳歯の歯並びが完成するこの時期は、虫歯予防と合わせて歯並び・かみ合わせにも関心が高まる時期だと思います。定期的なクリーニングで虫歯予防することが大切になる時期です。3歳ぐらいになりましたら歯科医院でクリーニングすることをおすすめします。歯医者慣れをするという目的もありますが、急に虫歯になって削られたら一生のトラウマになると思います。
 想像してみて下さい。もし自分が目隠しで宇宙人に知らない場所に連れて行かれ、知らない言語でしゃべられて横にキュインキュイン音を立てている場所に連れて行かれたら・・・その後に機械を口の中に入れられ、手をつっこまれ、削られたら・・・・

私なら失神します。(笑)もしくは命乞いします。(笑)
少なくとも「いや~あの宇宙人やさしかった~」とは絶対ならないと思います。(笑)

子どもにそんな思いさせたくないですよね。私としては、この時期は歯科医院でクリーニングするのがとても大切な時期だと思います。

 閑話休題、この時期は味覚の発達もする時期でもあります。食べるのも速くなったり、遅くなったりします。流し込み食べに注意して、バランスの取れた食事、噛む回数が増える食事をとることをおすすめします。どのようにしたら上手に噛めるのか?どのようにしたら大人と同じように食べることができるのでしょうか?

 答えは、単純です。お尻と両足で身体を支える事と安定した上半身の姿勢を保つことができれば上手に食べることができます。安定した姿勢を毎日(365日)やればしっかりした体幹が出来上がります。試しに自分でやって見て下さい。逆に両足を地面につかないで上半身の姿勢を保つのは難しいと思います。
 今度は、歯の話しをします。乳歯の歯並びが完成すると上下運動主体の咀嚼パターンからすりつぶし主体の咀嚼パターンに変化します。この時期に食材を小さく切らないで、少し大きめにして最初は軟らかくでも良いので、徐々に硬くして咀嚼のトレーニングをしていくのが大切だと思います。逆に食の形態があまり噛まないものばかりになると、すりつぶし主体の咀嚼へ繋がる動きが少ないため、食べ物を臼歯へ運ぶ舌の運動が少なくなり、低位舌になりやすくなります。そうなってくると上顎も狭くなり下顎も狭くなってきます。乳歯の段階で隙間のない歯並びとなります。きれいな歯並びになったと思う方もいると思いますが、永久歯の生える場所がなくなり歯がガタガタになっていく可能性が高いというわけです。以前はすきっ歯の子どもが多かったと思いますが、最近の子どもはどうでしょうか?歯の隙間のない子どもが多くないでしょうか?
 3歳から5歳は、噛む事を意識する年頃?「よく噛んで食べる習慣はありますか?」というテーマで書かせて頂きました。噛む事を意識する事で、改善できる事があります。他には何か改善できる事はあるかというと、①いっしょに楽しく食べる。②「おいしい」という声がけをする。③顔を合わせ、目を合わせ共食することでしょうか?(当たり前ですが、これが一番大事ですよね。
記載した事で気になる方がいましたら受診していただけると幸いです。次回は6歳児以降について記載したいと思います。

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