6~9歳頃になると・・・
6~9歳頃になると、永久歯が出てきます。永久歯が後ろから生えてきて親御さんの中にはビックリして歯科医院に駆け込むという方もいます。
十分に説明をすると納得する方が多いですが、ビックリするということは、歯並び・かみ合わせに最も関心が高まる時期と言えると思います。
またこの時期になると虫歯になる患者さんもいます。定期的な虫歯のチェックとクリーニングで虫歯予防をしましょう。
その他の注意点として食事が挙げられます。食事についてお話しすると、流し込み食べに注意してバランスのとれた食事、咬む回数が増える食事をおすすめします。
なぜよく咬まないといけないでしょうか?流し込みだけでは栄養は取れないでしょうか?
栄養面だけで考えると問題ないかもしれません。ただ消化不良を起こす原因にもなりますし、胃に負担がかかります。つまり、溶けて小さくなるまで時間がかかるという事です。
よく咬む事のメリットとして、①唾液がでる。②筋肉が動く。③脳へ刺激がいく。④骨が成長する。ということが挙げられます。
この中の④骨が成長するというがポイントです。身長などは、中学生などで成長しますが、上顎の骨は、6歳までに80%が成長します。つまり、上顎の骨については、中学生になってから発達を期待するのは難しいということです。この成長時期(6歳前後)にしっかり働かせて骨に栄養と発育刺激を与える事が大切となります。
なぜ上顎の骨は他の骨と比べて成長が早いのでしょうか?成長が早いのには、理由があります。子どもが成長していく中、器官や機能はそれぞれ個々に発達していくとされています。
上顎の骨は、脳や頭蓋骨に近いため成長が早いとされています。反対に下顎骨は、身長が増加する時期に下顎骨成長のピークを迎えます。
このように我々の身体は様々な過程を経て発達・成長して成人になっていきます。もう少し詳しく知りたい方は、「スキャモンの発達・発育曲線」というものを調べて下さい。
6歳頃の時期に、①歯が曲がっている。②出っ歯になっている。③下顎が後ろに下がっている。④歯が生えてこないなどあった場合、どのように対応すれば良いでしょうか?生え代わりの途中ですから、様子を見れば良いのでしょうか?
私としては、この時期でも治療(指導)できることはあると考えています。この時期の子どもには上記にも記載しているように食事指導が重要になってくると思いますが、それだけでは補えないケースもあるというのも事実です。その場合、床矯正という固定式の装置を使用します。
この床矯正という装置は、何なのかというと、入れ歯に似て取り外しのできる装置で装置についているネジを巻いて、少しずつ歯を動かしたり顎を拡げます。それによって歯が並ぶスペースを拡げていくという装置です。この床矯正という装置に興味のある方がいましたらご連絡頂けると有り難いです。
相談については、無料で行っております。