2024年10月のブログ

当院でもCTを導入しました。導入した理由として、従来のX線撮影と比較して、CTには多くの利点があるからです。

いくつか紹介したいと思います。

 

まず、CTは三次元画像を提供します。これにより、歯科医師は患者の口腔内の構造をより詳細に把握でき、骨の状態や歯の位置関係を正確に評価することが可能です。特に、インプラント治療や外科手術を行う際には、周囲の神経や血管の位置を正確に把握することが重要です。CTは、これらの情報を提供することで、手術の成功率を高める助けとなります。

以前は、県立病院に撮影依頼をしていましたが、歯科用CTでないのが難点でした。導入したことにより当院でいつでも撮影する事が可能です。

 

次に、CTは高い解像度を持っています。これにより、小さな病変や骨の異常を検出する能力が向上します。例えば、虫歯や根尖病変、顎骨の病気などの診断において、CTは非常に有用です。また、根管治療（根の治療）を行う際にも、歯の内部構造を詳細に確認できるため、より正確な治療が可能になります。

 

さらに、CTは放射線量が低いという利点もあります。最新の歯科用CTは、従来のX線検査と比較して放射線被ばくを大幅に減少させています。これは、患者にとってより安全な検査方法となります。また、迅速な撮影が可能であり、患者の負担を軽減します。

 

加えて、CTは治療計画を立てる際にも役立ちます。特に複雑なケースでは、CTによる詳細な情報が治療方針の決定を助け、患者に最適な治療法を提案することができます。また、治療の進行状況をモニタリングするためにも、CTは有効です。治療後の経過観察を行う際に、CT画像を比較することで、治療の成果を評価することができます。

 

最後に、CTは専門家とのコミュニケーションを円滑にします。CT画像を用いることで、歯科医師が他の専門家（スタッフや専門業者）と情報を共有しやすくなり、より良い治療結果を得るための協力が促進されます。また、患者に対しても、具体的な画像を見せることで、治療内容や必要性を説明しやすくなります。

 

以上のように、歯科用CTは高い解像度と三次元的な視点を提供し、診断や治療計画において多くの利点があります。これにより、患者に対してより安全で効果的な治療を提供できるようになると私は考えています。

いつも当院を受診して頂きありがとうございます。

当院では、インプラント手術および歯周外科手術を受けられる場合、滅菌・消毒については十分留意して治療を行っています。

治療を開始するにあたり、全身的診査、口腔内診査、模型上での評価、X線診査を行ないます。その後に治療計画を立案させて頂きます。

治療目標の設定については、理想的な治療のみならず、外科的侵襲、期間、費用などについて、患者さんの希望に反映したいくつかの治療計画を立案し、コンサルテーションの場で患者さんに選択して頂くことになります。

また、スムーズな進行の為には、スタッフ同士の術前の打ち合わせが大切になってきます。当院では、治療計画を立案後、カンファレンスを行います。進行のシミュレーションを行なった後、スタッフ全員で情報を共有します。手術直後にも再度カンファレンスを行い、どのような手術方法なのか必要な器材の最終確認を行います。

 

患者さんの苦痛を少なくし、侵襲も少ない治療を心がけていきたいとスタッフ一同思っています。ここに記載している事以外でわからない事や不安な事などありましたら遠慮なくご相談下さい。